· 

大規模修繕工事と資産価値について

マンション住人が毎月支払っている「修繕積立金」だけでは足りず、管理組合が金融機関からお金を借りて大規模修繕工事を行うケースがあるが、大規模修繕工事をしたくらいでは、マンションの資産価値は上がらない。

 

それよりも、積立金をもっているマンションのほうが資産価値が上がるので、それを維持・継続することが大切である。積立金の20%前後を10年目の大規模修繕工事に使い、あとの80%は将来のために残しておくのが上手なマンション運営である。

 

将来のために80%の積立金を残すためには、1世帯あたり1月に1,7000円前後の積立金が必要になる。だからといって、今までの積立金を1万円しか支払っていない住人に「今月から1,7000円の積立金です」と改定するのは無理でしょう。

 

マンションでは、支払いのお金を上げる話はタブーであり、間違いなく内乱、騒動が起きる。

 

お金の下がる話はマンション住人のみんさんは大賛成だが、1円でも上がるとなると、マンション内に派閥ができたり、旗を振る人が現れたりする。あること・ないことを書いたビラが貼られたりもする。現在決まっている積立金の値段をいじるのはタブーなのです。

 

すると、そのようなマンションの将来をどうするのかという疑問が生まれてきます。

そこで、マンションを武器にして、マンションでお金を稼ぐことがポイントになります。

 

たいていマンションは高層に建てられています。高層ということは、遠くからでも見えることになるので、それを利用しましょう。

 

たとえば、広告会社に頼んでマンションの屋上に、どこかの企業の宣伝用の看板を取り付ければ、宣伝費が入ってきます。

 

その宣伝費を、マンションのエレベーターの点検費に充てる。点検費は馬鹿になりません。管理委託費の次に高い料金を支払っていたりします。

 

さらに、マンションの駐車場は、昼間は空いているのだから貸し駐車場にしたり、屋上にビヤガーデンを開いたり、住民でアイデアを出してはどうでしょうか。

 

マンションを武器にすると、さまざまな収入源の可能性があります。うまくいけば、積立金の額を上げなくても、お釣りがくるかもしれません。