許認可とは、許可と認可を一緒にした言葉です。また、これら以外にも、行政上の手法として、届出、登録、特許といった制度があります。
これらの違いについて簡単に説明いたします。
許可や認可は、本来法律によって一般的に禁止されている行為について、行政が行ってもよいとする行為です。
届出は、禁止されてはいないが、行政が事業の有無・内容を把握しておくために、事業者がそれを知らしめす行為です。
登録も届出と似ていますが、登録簿に記載することで一般に周知されます。条件が整っていないと登録が拒否されることもあり、その場合は許可とほとんど変わらなくなります。
特許は、許可や認可と違って、もともと個人が自由に行える行為を対象としていません。特別な権利や能力を与える行為です。
これらの手続きを総称して許認可と呼んでいます。
許 可 | 法令によって一般的に禁止されていることを、特定の場合に解除すること | |
認 可 | 行政などが、その行為を補充して法律上の効果を完成させること | |
届 出 | ある行為を行うにあたって、行政に対して事業者が一定の事項を通知すること | |
登 録 | 登録簿に記載されることで、事業を行うことができる | |
特 許 | 国民が本来持っていない権利などを与える行為 |