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エレベーターの運行速度について

エレベーターの性能の違いには、箱の大きさや積載量の違いだけでなく、1分間に何m昇降できるのかという、運行速度による違いもあります。

 

低速エレベーターの昇降スピードは、1分間に約30~45mです。低速エレベーターは、積載重量が大きいところや、病院などで病人の寝台を運搬するところに採用されています。

 

マンションでは、中速エレベーターが多く採用されており、9人乗りで定格速度毎分60mのものが一般的です。定格速度とは、かごに定格積載量に相当する積載荷重を作用させて上昇する場合の最高速度をいいます。

 

15階以上の高層ビルやマンションでは、多くは高速エレベーターを採用しています。1分間の昇降スピードは120m以上となります。

 

ちなみに、2004年にオープンした台湾、台北市の「TAIPEI101」で採用されている、東芝エレベータ製のものは、分速1010m(時速60.6Km)です。

 

このエレベーターは、ギネスブックに世界最高速エレベーターとして認定されています。それまでの世界最高は、横浜ランドマークタワーに設置されている、三菱エレベーター製のもので、分速750mでした。