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管理員の業務について

マンションの管理員は、通常、管理会社から派遣されています。

その業務内容は、清掃だけではありません。

 

入館チェックや巡回点検のほか、業務日誌の記載や管理組合書類の整理など、管理事務所内の業務も多数あります。

 

管理員業務費の金額をみると、「管理員さんの給料はこんなにいいのか」と驚かれる方もいるのですが、彼らは決して高給取りというわけではありません。

 

管理員業務費には福利厚生や通勤交通費、作業服や代行要員の確保に関する費用などのほか、当然、管理業者の利益も加算されていますから、実際の収入は、その7~8割程度とみておくのが妥当でしょう。

 

管理員の良し悪しでマンションのイメージも変わってしまいます。そのため、優秀な管理員に対するマンション居住者からの需要は高いのですが、実際には、管理員の質は、管理業者の指導・教育体制などに大きく左右されます。

 

大手の管理会社のなかには、管理員を独立した子会社に所属させ、研修体制を整えているところも多くあります。その一方で、専門の派遣会社に丸投げしているだけの管理業者もあります。

 

月の勤務時間から、時間当たりの費用は簡単に算出できますが、それが安すぎる場合には、その管理員は、単なるパート要員でしかなく、何の教育もバックアップ体制もないということを理解しなければなりません。

 

また、気を付けなければいけないのは、管理員の勤務が「過剰設定」されていないかということです。よく、「管理員さんは、管理室で座っているだけで楽そうだ。」などという話を聞きますが、それこそ過剰設定の兆候です。