行政書士の仕事について

行政書士と聞いて、どんな仕事をしているか説明できる人はそれほど多くはないと思います。

 

カバチタレの影響もあり、以前よりは行政書士という言葉を聞いたことがあるという方は増えているかもしれません。

 

昔は、自動車の運転免許更新の時に、付近にいくつかの事務所が建っているのを見かけましたが、今は見かけません。実際、私も具体的には仕事の内容を理解していませんでした。

 

その一方で、行政書士の人数はたくさんいるのです。どのくらい多いかわかりやすく説明すると、コンビニエンスストアとの比較があげられます。

 

セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートという3大コンビニの東京の店舗数が約5000店舗、そして行政書士の東京都の登録者数が約5000人。行政書士の数はコンビニと同じくらい多いということです。

 

では、行政書士とは、どんな仕事をしているのでしょうか?

 

行政書士の仕事がわかりにくい一つの理由が、業務範囲の広さにあります。

 

行政書士は、他の法律で制限されているもの以外について官公署(各省庁、都道府県、市役所、町役場、警察等)に提出する書類の作成、その内容の相談、書類を官公署に提出する手続きについて代理することが仕事です。

 

また、内容で分類すると、遺産分割協議書の作成や内容証明郵便などの民事業務、建設業や宅建業などの許認可業務、外国人のビザ関係などの入管業務、会社や一般社団法人設立等の起業支援業務と幅広く、また、許認可業務だけでも1万種類以上あると言われています。

 

さらに、法律の改正があれば、新しい手続きが生まれたり、逆になくなったりもします。

 

これらの理由から行政書士の仕事を、一言で伝えるのは難しいのですが、それぞれが、専門とする分野を持ち、工夫次第で新しく仕事の幅を広げていける魅力的な仕事です。