行政書士試験はどんな試験?

行政書士試験は、年1回、毎年11月の第2日曜日に行われます。受験資格は特にありません。試験時間は13時から16時までの3時間です。

 

試験科目には、「法令等科目」と「一般知識」の2つがあり、合わせて8科目です。出題の配分は、法令等科目から46題、一般知識から14題が出題されます。

 

試験は300点満点で、合格ラインは出題の6割、180点が目安です。

 

試験は、マークシートと記述式があり、「行政書士の業務に関し必要な法定等」は択一式及び記述式、「行政書士の業務に関する一般知識等」は択一式となっています。

 

記述式は、40字程度で記述するものが3問出題され、その部分だけで、60点の配点になっており、記述式の対策は重要です。

 

また、試験には足切りがあり、どんなに法令等科目で満点をとっても、一般知識で14問中、6問以上得点しない限り(1問4点で24点以上)不合格になります。

 

出題される法律の種類ですが、大変範囲が広く、行政法だけでも、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法からの出題があります。

 

その他に、基礎法学、憲法、民法、商法、会社法等から出題がされます。

 

そして、合格発表ですが、試験結果は、翌年1月末に発表されます。

 

合格率ですが、例年10%前後で、近年は合格率が上がってきております。

ちなみに、私は2018年度の合格で、合格率は15%の時でした。

 

では、初学者や法学部以外の人は合格が難しいのかといわれるとそうとも言えません。

私も、法学部出身ではありませんし、(土木工学部でした)、法律を学んだことがなくても、働きながらでも、合格は可能だと思います。

 

独学での合格も、時間をかければ可能だとはおもいますが、私は通信教育をおすすめします。費用はかかりますが、そのお金で合格までの時間を買ったと思えば、安いものです。

 

たしかに、一夜漬けで合格できるレベルの試験ではありませんが、合格するための勉強を効率よくやれば、短時間での合格も不可能ではありません。

 

満点を取る必要はなく、あくまで合格点をとればよいのです。出題される法律も多く、範囲も広いので、合格点を取るということを重視すべきで、完璧主義に陥ってはいけません。

 

もちろん、知識として多くがあった方がいいとはいえ、ただでさえ実務で使える知識が少ない試験なので、目的や手段をはき違えず、合格するために必要な勉強に徹するのが大事だと思います。